資産運用は「始める」よりも「続ける」が難しい

人生を通じての資産運用で1番大切なことは「続ける」ことだと思います。

多くの人は、短期間で大きなリターンを狙うよりも時間をかけて確実に資産を成長させていきたいと考えています。

そのためには、正しい知識を少しだけ学び、行動に移せばよいだけです。
しかし、投資経験の無い人にとってはものすごく高い壁のように感じるはずです。どれだけの知識が必要か分からないし、どこで正しい知識が学べるか分からないからです。でも、実際に資産運用を始めてみると、私のお客様は「なんだ、こんなに簡単だったのか」と感じる人が多いのも事実です。

本来、資産運用を始めることは簡単なんです。
短期的な変動に一喜一憂せず、少しずつ世界中に分散投資をしていけばいいわけですから。

しかし、これを続けていくことは簡単ではありません。
これまでの3,4年は経済環境が良かったので、多くの投資家はどんな手法であってもお金を増やせているはずですが、必ず数年に1回、市場が暴落するタイミングが来ます。
その時にどう対応するかが将来のパフォーマンスを大きく左右するからです。
運用資産の評価額が大きくマイナスになっても、変わらず資産運用を続けることができるでしょうか。

リーマン・ショックの時も私は資産運用の相談を受けていましたが、多くの投資家が恐怖を感じて、投資をやめてしまいました。
あるいは、金融機関の営業マンのセールストークに乗せられて、不必要な売買を繰り返して損失を拡大させてしまった投資家も多くいます。

資産運用の長旅の途中には、快晴の日もあれば、雨や雪の日もあります。暴風雨のこともあると思います。その中で、目的地に向かって進んでいくためには、投資に伴う短期的なストレスを処理し、冷静に淡々と資産運用を続けることが必要になります。

そういった局面でこそ私もアドバイザーとしての真価が問われるのだと思いますし、これまで蓄積してきた知識と経験を活かせるのだと思います。