資産運用は「始める」よりも「続ける」が難しい

人生を通じての資産運用で1番大切なことは「続ける」ことだと思います。

多くの人は、短期間で大きなリターンを狙うよりも時間をかけて確実に資産を成長させていきたいと考えています。

そのためには、正しい知識を少しだけ学び、行動に移せばよいだけです。
しかし、投資経験の無い人にとってはものすごく高い壁のように感じるはずです。どれだけの知識が必要か分からないし、どこで正しい知識が学べるか分からないからです。でも、実際に資産運用を始めてみると、私のお客様は「なんだ、こんなに簡単だったのか」と感じる人が多いのも事実です。

本来、資産運用を始めることは簡単なんです。
短期的な変動に一喜一憂せず、少しずつ世界中に分散投資をしていけばいいわけですから。

しかし、これを続けていくことは簡単ではありません。
これまでの3,4年は経済環境が良かったので、多くの投資家はどんな手法であってもお金を増やせているはずですが、必ず数年に1回、市場が暴落するタイミングが来ます。
その時にどう対応するかが将来のパフォーマンスを大きく左右するからです。
運用資産の評価額が大きくマイナスになっても、変わらず資産運用を続けることができるでしょうか。

リーマン・ショックの時も私は資産運用の相談を受けていましたが、多くの投資家が恐怖を感じて、投資をやめてしまいました。
あるいは、金融機関の営業マンのセールストークに乗せられて、不必要な売買を繰り返して損失を拡大させてしまった投資家も多くいます。

資産運用の長旅の途中には、快晴の日もあれば、雨や雪の日もあります。暴風雨のこともあると思います。その中で、目的地に向かって進んでいくためには、投資に伴う短期的なストレスを処理し、冷静に淡々と資産運用を続けることが必要になります。

そういった局面でこそ私もアドバイザーとしての真価が問われるのだと思いますし、これまで蓄積してきた知識と経験を活かせるのだと思います。

出版記念セミナー開催のお知らせ

先日出版した『ズボラでも「投資」って、できますか? 〜元メガバンカーが教える お金を守り、増やす超カンタンな方法』の出版記念ということでセミナーを開催します。

個人型確定拠出年金(iDeCo)についてマンガで学べる本を最近出版された頼藤太希さん高山一恵さんの話も聞けて、書籍2冊付き3000円という特別価格です。

9月13日(水)の19時からです。どなたでも参加できますので、ご興味あればお気軽にお申込みください。

http://moneyandyou0913.peatix.com/

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テーマ型投資信託は必要なのか

テーマ型投資信託が引き続きよく売れています。

「テーマ型投資信託」とは、旬の投資材料や特定の業種に焦点を絞って投資する投資信託のことです。
最近だと、トランプ大統領が力を入れるインフラ事業により恩恵を受けやすい企業へ投資する投資信託が発売されました。

投資先のイメージがしやすく、その分かりやすさから、銀行や証券会社が積極的に販売しています。しかし、過去をみても1990年代の中国・ヨーロッパ、2000年代のITバブル、そして現在のAI・人工知能・ロボットと、人気のテーマは時代によって移り変わります。流行り廃りがあり、タイミング良く売買を行う必要があり、高値掴みには注意が必要な商品だと思います。

もちろん効率的な資産形成には向きません。
「テーマ型投信」は、世の中の短期的な流れに沿って投資してくため、趣味のように楽しみながら投資対象を考えたい人には向いているかもしれませんが、できるだけ労力をかけずに安定的に資産形成を行いたいという普通の生活者にとっては必要のない商品です。

それにもかかわらず、「テーマ型投資信託」が売れている理由は2つ考えられます。

1つ目は、金融機関側が手数料を稼ぎやすく販売しやすいことです。
私も営業現場で長く仕事をして来ましたが、営業担当者は顧客に提案するきっかけを常に探していますので、テーマ型という世の中の流れに沿ったものは提案しやすい、ということが言えます。
2つ目の理由は、顧客(投資家)側の問題です。
本来は、幅広く分散投資をして、長期的にじっくりと成長を待つ方が、確実に資産を増やせるにもかかわらず、「いつ?何?に投資をするか」を考えることが投資であると勘違いしている人が多くいるためです。

こうした状況に金融庁も警鐘を鳴らしています。テーマ型投資信託について「初心者を含む個人投資家には難易度が高く馴染まない」、「手数料稼ぎを目的とした投信の回転売買に他ならない」、と痛烈に批判しています。

このように「テーマ型投資信託」は、長期の資産形成には向かない商品です。
将来の自分のために着実に資産形成をしていきたいと考えるのであれば、流行に左右されず、シンプルでオーソドックスな商品を中心に利用する方が確実な資産運用に繋がります。

書籍出版のお知らせ

書影 守り方
6月23日に新しい書籍が発売になります。

『ズボラでも「投資」って、できますか? ~元メガバンカーが教えるお金を守り、増やす超カンタンな方法』(高橋忠寛著、大和書房)

 

前作(『銀行員が顧客には勧めないけど家族に勧める資産運用術』)は資産運用のみの内容でしたが、今回は投資だけでなく、生命保険や不動産、税金についても書いています。

今回も徹底的に客の目線から、金融機関や業者の営業トークの問題点を指摘しています。

対話形式で難しい話は出来るだけ省きましたので楽しんで読める内容になっています。

ロボアドバイザーについて

ロボアドバイザーを利用した資産運用サービスが増えてきました。

ファイナンシャル・プランナーもロボットに仕事を奪われるのではと言われることもありますが、個人的にはロボアドバイザーはもっともっと普及して欲しいと考えています。

投資初心者は「いつ」「何に」投資するかばかり考えがちですが、長期にわたって安定的に資産を運用していくためには、投資対象の資産をどう組み合わせるかを考えるアセットアロケーション(資産配分)が重要です。
ロボアドバイザーが普及することで、その重要性が認識されることに期待できます。

日本においても、多くの企業がロボアドバイザーサービスを展開していますが、サービスの質は様々です。質の高いサービスを提供するところもあれば、単なる営業宣伝のためのものになってしまっているところもあります。
各社のサービスを比較できるような情報も少ないため、どのロボアドバイザーが良いかの判断は個人に任されているのが現状です。

別の言い方をすれば、サービスの質を判断する知識を利用者が持っていないといけないとも言えるでしょう。資産運用を行う際に、相談相手を見極めることが重要なように、最低限の金融リテラシーがサービスを使う側にも必要となるのです。

またファイナンシャル・プランナーなど資産運用アドバイザーも、ロボアドバイザーを使いこなすことによって、より多くのお客様に質の高いサービスを提供することができるようになります。
一般の生活者にとって、サービスの質を見極めることは難しいため、ロボアドバイザーの提案内容を解説したり分析できるアドバイザーが必要になるのではないでしょうか。

先行して普及している米国では、ベターメント、ウエルスフロント、バンガードなど、ロボアドバイザーサービスを提供している各社は、人によるサービスの必要性が改めて見直され、サービス自体が変わろうとしています。事実、68%の投資家が双方組み合わせたアドバイスを希望しているという調査結果も出ています。
(2016年1~2月、Wellsfargo/Gallup調査)

バンガードが、人によるアドバイスも利用できる「ハイブリッドサービス」の提供を開始したように、結局、人によるサービスが付け加えられて来ているのが現状です。

ロボアドバイザーが普及しても、人によるサービスは無くせない、ということでしょう。

日本経済新聞の夕刊「ぱーそん」欄に掲載されました

17-03-03 日経夕刊 ぱーそん補正済み

3月3日の日本経済新聞の夕刊2面「ぱーそん」欄で取り上げて頂きました。

「金融機関から手数料貰わず 顧客本位の『中立』FP」

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO13622120T00C17A3EAC000/

“中立”FPとして紹介されていますが、個人的には私の立場は中立でないと思っています。

どの金融機関にも肩入れしていないという意味では中立なんですが、アドバイザーの立場としては完全に顧客サイドに付きます。

顧客の利益を最優先に考えてアドバイスしているので、中立ということはあり得ません。

 

【追記】NIKKEI styleにも転載されました

顧客本位の「中立」FP 相談料だけで頑張る 

http://style.nikkei.com/article/DGXMZO13622120T00C17A3EAC001?channel=DF280120166594&n_cid=DSPRM1489

 

積立NISAなど税優遇制度の活用について

2018年からスタートする予定の積立NISAについて、生活情報サイトAllAboutで解説しています。

tsumitateNISA

https://allabout.co.jp/gm/gc/467826/

NISAや確定拠出年金(DC)など各種制度が拡充されてくると、個人が資産運用をする上で、税制も考慮して効率的な資産の配置を考えることがますます重要になります。

これをアセット・ロケーション(効率的な資産の配置)と言います。

資産運用では資産配分を意味するアセット・アロケーションも重要ですが、税優遇制度を使いこなすアセット・ロケーションを意識し、少しでも使える制度があれば積極的に活用することが資産を効率的に増やすことに繋がります。

日経新聞 コラム掲載「非課税投資制度の使い分け」

17-02 日経コラム(家計のギモン)

「投資の非課税制度どう使い分け?」

2月4日の日本経済新聞朝刊の21面にコラムが掲載されています。

確定拠出年金制度やNISAをどう使い分けたら良いか説明しています。

ご興味ある方は以下のリンク先よりご確認ください。

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO12493530T00C17A2PPE000/